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一時はフレーミング・リップスにも在籍していたジョナサン・ドナヒュー率いるマーキュリー・レヴ。オリジナル・メンバーはジョナサン・ドナヒュー(G,Vo)、グラスホッパー(G)、デイヴ・フリードマン(B)、デヴィッド・ベイカー(Vo)、スザンヌ・ソープ(Flute)、ジミー・チェンバース(Ds)の6人。 |
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1.Chasing
A Bee
2.Syringe Mouth
3.Coney Island Cyclone
4.Blue And Black
5.Sweet Oddysee Of A Cancer Cell T' Th' Center Of Yer Heart
6.Frittering
7.Continuous Trucks And Thunder Under A Mother's Smile
8.Very Sleepy Rivers |
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91年発表の1st。ディストーションを強調したギター、起伏に富んだ曲、ノイズが渦巻き実験度が高い作品ではあるが、ハーモニーの美しさもあり聴き難いわけではない。@「Chasing
A Bee」はアコースティック・ギター、ノイズ、エフェクト、フルート、コーラスを混ぜながら彼らの世界を演出。A「Syringe
Mouth」は激しくギターが切り込む。ゴス調のC「Blue
And Black」、スケールの大きさを感じさせるシンフォニーロックなD「Sweet
Oddysee Of A Cancer Cell T' Th' Center Of Yer Heart」。アコースティックなイントロから音圧をあげて混沌を生む大曲E「Frittering」。40秒足らずの実験的なナンバーF「Continuous
Trucks And Thunder Under A Mother's Smile」。サイケデリック・ムード漂う12分に及ぶ大曲G「Very
Sleepy Rivers」等聴き所は様々。 |
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1.Meth
Of A Rockette's Kick
2.Trickle Down
3.Bronx Cheer
4.Boys Peel Out
5.Downs Are Feminine Balloons
6.Something For Joey
7.Snorry Mouth
8.Hi-Speed Boats
9.Continuous Drunks And Blunders
10.Girlfren |
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93年発表の2nd。10分以上の大曲@「Meth
Of A Rockette's Kick」から幕を明ける。シンフォニックながら浮遊感とギター・ノイズを爆発させてくれる。不思議なノイズと軽快さが合い舞うA「Trickle
Down」。ノイジーなリフとヌケたボーカル、漂うコーラスが魅力的なB「Bronx
Cheer」。優しく少ない音数のバッキングでも見事な出来のC「Boys
Peel Out」。フルートを上手く使用したミニマルナンバーD「Downs
Are Feminine Balloons」。E「Something For Joey」は柔らかいギター音から畳み込むギターノイズ。フルート、声も曲に溶け込む見事な出来。静から動へ爆発させるF「Snorry
Mouth」のラストはサンプリングを取り入れたフリースタイル。アヴァン・パンクな疾走感が気持ち良いG「Hi-Speed
Boats」。1分足らずのノイズ音H「Continuous Drunks And
Blunders」。ピアノ、フルートをバックに呟きなI「Girlfren」。個々の才能が見事に溶け込んだ傑作アルバム。 |
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See You On The Other Side |
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1.Empire
State (Son House In Excelsis)
2.Young Man's Stride
3.Sudden Ray Of Hope
4.Everlasting Arm
5.Racing The Tide
6.Close Encounters Of The 3rd Grade
7.A Kiss From An Old Flame (A Trip To The Moon)
8.Peaceful Night |
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95年発表。ファンの間では4thより最高傑作に推する人が多い大傑作盤3rd。リード・ボーカリストのデヴィッド・ベイカーが脱退しておりこの作品よりジョナサン・ドナヒューがボーカルをとっている。@「Empire
State (Son House In Excelsis)」から至福。ピアノ、フルートの落ち着いた調から徐々にノイズ、ギター音が渦を巻きながら作り上げていく空間演出が凄まじい。A「Young
Man's Stride」では別バンドとなったかのようにハードロック張りの激しいギターリフ。B「Sudden
Ray Of Hope」では途中サックスとベースの溜めを作りながら軽やかに流れていく構築美が圧巻。激しくも美しい曲とはまさにコレ。素晴らしいです。シンフォニックなC「Everlasting
Arm」。壮大な音の波に包み込まれるD「Racing The
Tide」の落ち着きから間髪いれずE「Close Encounters
Of The 3rd Grade」は女性のスキャットを絡めたスペース風インスト。続くF「A
Kiss From An Old Flame (A Trip To The Moon)」は宙へ登りそうな美しさ。G「Peaceful
Night」はムーディーで洒落た曲。効果的に配置された楽器は隙無く緻密。その音のトータリティの高さは筆舌に尽くしがたい。 |
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1.Holes
2.Tonite It Shows
3.Endlessly
4.I Collect Coins
5.Opus 40
6.Hudson Line
7.The Happy End (The Drunk Room)
8.Goddess On A Hiway
9.The Funny Bird
10.Pick Up If You're There
11.Delta Sun Bottleneck Stomp
12.(untitled) - (hidden track) |
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98年発表されたこの4thアルバムは彼らの評価を決定付けた。表現力豊かで繊細なメロディーの美しさ、悲しげに響く色彩豊かな光りと影の物語。音響処理は“作りあげる”感じではなく“自然”だからリラックスした雰囲気でトリップできる。名盤です。 |
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1.The
Dark Is Rising
2.Tides Of The Moon
3.Chains
4.Lincoln's Eyes
5.Nite And Fog
6.Little Rhymes
7.A Drop In Time
8.You're My Queen
9.Spiders And Flies
10.Hercules |
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2001年発表の5th。壮大なストリングス、ピアノ、アコギ、エレキ等様々な楽器が奏でるサウンド。そして、ジョナサン・ドヒューのヴォーカル。全てにおいてバランスが上手く取れておりメロディーが立っている。美しく温かみがあり、静かに揺めき立つ一曲一曲が気品あふれているというか素敵です。密度高い充実した楽曲群が並び、永遠のような至福の時が流れ漂う。愛すべき作品になりそうです。 |
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